Linuxコマンドの紹介です。ここで紹介しているコマンドを
一つでも多くマスターすると、Linuxを使うのがとても楽になります。
これで、あなたもLinuxサーバー管理者への一歩を踏み出せます。




No.011
  使用ユーザーのアクセス権限の初期設定を変更、確認する


■-- 文法 --■

umask (マスク)

            例)
                umask022
                  新規に作成するファイルやディレクトリのアクセス権限の初期値を変更する
                  ※▲はスペースを表してます。





オプション

マスク 新しくファイルを作成すると普通、権限は「644」(-rw-r--r--)
になる、しかしこのマスクで値を変更するとファイルやディレクトリを
新しく作成した場合の初期のアクセス権限を変更することができる



実行例







$ touch test.txt  ←「test.txt」ファイルをつくる $ ls -l       ←「test.txt」ファイルの詳細情報を表示する total 0 -rw-r--r-- 1 pakira pakira 0 Oct 8 01:38 test.txt   ↑アクセス権限が「rw-r--r--(644)」で設定されている $ umask 002     ←アクセス権限の初期値を変更する $ touch test2.txt  ←「test2.txt」ファイルをつくる $ ls -l total 0 -rw-r--r-- 1 pakira pakira 0 Oct 8 01:38 test.txt -rw-rw-r-- 1 pakira pakira 0 Oct 8 01:39 test2.txt ↑「test2.txt」ファイルのアクセス権限が「rw-rw-r--(664)」で設定されている ※「touch」コマンドは空ファイルを作るときに使うコマンドです。   詳しいことは今後、ご紹介する予定です。
viやtouchコマンドなどで、ファイルを作成すると、そのファイルのアクセス
権限は普通『644』になります。
 ◆「644」の意味は、所有者、つまりあなたは、そのファイルに「読みこみ」、   「書き込み」ができますが、それ以外のグループユーザやその他のユーザは、   「読みこみ」しかできない状態です。    アクセス権限については、こちらをご覧ください     「chmod コマンド」 「umask」コマンドは、ファイルが作られたときの初期アクセス権限を変更します。 umaskで指定する値は『 禁止 』したい権限を指定します。 ファイル作成時に与えられる最大の権限は「666」までの、「読みこみ」、 「書き込み」権限だけです。実行権限はありません。 上の例だと、umaskコマンドで設定した値「002」は「666」からを引いた値の 結果「664」をファイル作成時に設定されるアクセス権限にしています。  ◆これは、所有者とグループユーザのみ読みこみ、書き込みができて、その   他のユーザーは読みこみしかできない権限です。 簡単にいうと、「666」からumaskコマンドで設定した値を引いた結果が、初期 アクセス権限になります。 ちなみに、ディレクトリは初期権限が「755」で、最大「777」の全権限を設定 できます。 ファイル作成時にアクセス権限が「644」に設定されるのは、もしファイルの アクセス権限が「666」なら、誰でも読み書きが出来てしまいます。 それは、セキュリティ上好ましくないので、初期値として「umask 022」が設定 されているようです。 ◆また、値を設定しないで「umask」コマンドのみで、実行すると、現在umask  コマンドで設定されている値が表示されます。
$ umask   ←「umask」コマンドを実行する 022     ←「マスク値」が「022」なのが確認できます


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