TCP/IP最下層と最新ADSL
ネットワークインターフェース層とは
TCP/IPの最も下位に位置する層をネットワークインターフェース層(network interface layer)という。ネットワークインターフェース層は、OSI参照モデルにおける、データリンク層と物理層を包括する形で位置付けられる。
TCP/IP各層の働きによって、さまざまなサービスや通信形態が実現されることとなるが、最終的にネットワークを介したデータ通信を実現するためには、情報を電気信号や光信号などに変換する必要がある。また、一方で受信した信号は、コンピュータが認識可能なデジタル情報へと変換する必要がある。これらの処理やインターフェースの決定が、ネットワークインターフェース層によってなされているわけだ。
なお、ネットワークインターフェース層は、ネットワークアクセス層(network access layer)とも呼ばれている。
ネットワーク接続のためのプロトコル
インターネットは、TCP/IPプロトコルを用いることで、データ通信を実現している。つまり、インターネットに接続可能なPCやコンピュータのすべては、TCP/IPによるデータ通信機能を標準で実装していることとなる。
しかし、インターネットに接続する環境について注目するならば、一般の電話回線のみならず、ADSLやFTTH(Fiber To The Home)などさまざまだ。また、学校や会社のLANを経由して、インターネットを利用している利用者も少なくないだろう。
これらのさまざまな接続環境では、その環境に対応するプロトコルが必要となる。例えば、電話回線ではPPPというプロトコルを用いてダイヤルアップIP接続を行う。また、LANへの接続時にはEthernet(イーサネット)という基本的なLANプロトコルを用いている。
さらにADSLにおいては、このEthernet環境下でのIP接続が可能な、PPPoEというプロトコルを用いるなど、環境に応じたプロトコルによってネットワークに接続したうえで、インターネットとのやり取りがなされている。
このネットワークとの接続部分におけるプロトコルが、ネットワークインターフェース層に位置するわけだ。
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