第9回の講座において、IPの動作についてはすでに説明をしているので、今回はIPヘッダーやその種類と機能について、少し掘り下げて学んでいくことにしよう。 さて、プロトコル体系とは、実は少しずつ仕様を変更しながら進化してきている。これは、当初決定したプロトコルが、その後のネットワークの利用形態の変化などにより、うまく機能しなくなったり、新たな問題が生じたことで、最適なものではなくなってしまうことがあるためだ。 IPネットワークの代表格であるインターネットにおいては、一部を除きIPのバーション4を用いている。これをIPv4と呼ぶ。 IPv4(Internet Protocol version 4)は1970年代に考案されたものだが、この仕様が広く公開されたことや、インターネットにおいての通信プロトコルとして採用されたこと、UNIXをはじめとする多くのOSに実装されたことなどを背景に、1980年代に入り急速に普及することとなった。 |
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パソコン用語 IT用語辞典 キーマンズネット>>「IPv4」と「IPv6」
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