無線LAN
本稿では、「無線LAN」をテーマとして取り上げるが、無線によりネットワーク接続を可能とする方法にはいくつかの種類がある。そこで、まずはこれらの相違を明らかにし、次いで現在注目される無線LAN規格はどのようなものであるか、今後、標準としてどのような規格が採用されるかを予測することにする。
さまざまな無線規格
無線通信を可能とする規格には、現在、さまざまなものがある。まずはどのような規格があり、その特徴はどこにあるのかを明らかにすることにしよう。
IrDA】
1つめとしては「IrDA」があげられる。IrDAは「Infrared Data Association」の略で1993年に近距離データ通信を行う技術仕様を策定するために設立された業界団体であるとともに、通信規格の名称としても使われている。赤外線を用いて通信可能距離は1m、最大伝送速度115.2kbpsまでのバージョン1.0仕様と、1m以内、4Mbpsまでの1.1仕様、0.2m以内、115.2kbpsまでの1.2仕様(低消費電力版)がある。ノートPCやPDAなどで標準的に通信ポートが搭載されており、汎用性は比較的高い。反面、上記のように通信可能距離が比較的短く、同時に3台以上が通信することはできない、ポート間を結ぶ直線上に障害物があると、通信できないといったデメリットがある。
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