バックアップテープ
メディアの保管が容易!
ハードディスクは基本的には固定ディスクになるので、元データとバックアップデータを同じ場所に配置するケースが多くなる。従って、災害やシステム障害が起こった場合、バックアップデータも一緒に失われてしまう可能性が高くなる。もちろん、NASやIP-SANなどのネットワーク経由で別の場所でバックアップを取るという手段もあるが、運用コストの面ではまだ課題が多い。
一方、テープはリムーバブルメディアになるので、どこにでも持ち運びが可能で、災害に備えて元データとは全く異なる場所に厳重保管することが容易だ。
信頼性(耐久性)が高い!
ハードディスクでは、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)技術を採用することで障害発生時の耐久性を向上させることは可能だが、一般的にはハードディスクはいつかは壊れるものと考えたほうがよい。最近のハードディスクのMTTF(Mean Time To Failure)はかなり高い値を示すようになったが、それでもテープはドライブ部分が壊れてもメディア自体は影響を受けないし、また後述するLTOタイプのカートリッジでは30年間の保存が可能なので、長期保存が必要なデータにはリムーバブルメディアであるテープが圧倒的に有利といえる。
また、同じリムーバブルメディアの光ディスクと比べてもテープの耐久性は相当高い。たとえば、日本エクサバイト株式会社が提供するVXA(後述)では、テープを一連の厳しいテスト環境(沸騰したお湯につけたり凍結させたりコーヒーをこぼすなど)で試験した結果、毎回100%リストアできたという。また、日本アイ・ビー・エム株式会社が行った3590テープの信頼性テストでは、穴の空いたテープでもエラーなしで全データを読むことができたという。
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