通信インフラ
どんな企業でもネットワークをまるごと切り替えれば即コスト削減というわけにはいかない。ネットワークの変更にかかわる設備等のコストがかかるのはもちろんだが、むしろ拠点の数や接続のしかた、スピード等を考え合わせて、現在の方式を変更して必ずしも有利になる場合ばかりではないからだ。しかし、今回紹介するIP-VPN、広域LAN、インターネットVPNの選択は、次のようなケースならコスト削減を十分期待できる。
● 遠隔地の拠点が多い場合
● 必要な回線帯域が大きい場合
● 全拠点のメッシュ接続が必要な場
拠点間に物理的に独立した専用線を使うと、拠点数に応じて回線を増やさなければならず、割高になる。フレームリレーやセルリレーも多くは回線速度に応じて料金が決まるため、広帯域な回線を選択した場合にはコスト高になるケースが多い。そこで選択肢として浮かびあがるのが、キャリアのもつ閉域ネットワークを複数のユーザーが共用してコストを減らす仕組みである。またインターネットを使って大幅なコスト減を図る選択肢もある。
それぞれの方式には一長一短あるのだが、少なくとも拠点間のメッシュ型接続が低コストになり、距離区分によって料金が左右されることがない。帯域によって料金はもちろん変わるが、特に広い帯域の場合に低コスト化が図れることが多い。各方式のイメージを図1に示す。
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