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無線LAN

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ここ1?2年で急激に低価格化が進んでいる無線LAN。オフィスのスパゲティ配線化と合わせ、そろそろ導入を検討したいところである。しかしながら、規格があれこれあってよくわからない、そもそもオフィスで利用できるか不安といった声も。今回は、無線LANの代表格であるIEEE802.11aとIEEE802.11bの両規格を比較し、無線LANの基礎知識とともにその特長を紹介する。

無線LANとは

無線LANとはその名の通り、線―つまりLANケーブルを使わずにネットワークを構築する技術。有線の代わりにおもに電波を用いるものだ。では、そもそも電波とは何だろうか。無線LANの仕組みを理解するための前提として、まず電波についておさえてみよう。

電波も光も電磁波の一種
電波や光というのは、実はすべて電磁波の一種である。波というからには、その基本体質は“波長”であり、1秒間に発する波の数を“周波数”と呼ぶ。すなわち、波長が長ければ周波数が低く、波長が短ければ周波数が高くなるという関係にある。
電波法では「300万MHz以下の周波数の電磁波」を電波として定めている。周波数がこの領域を超えると遠赤外線、赤外線と進み、その先に可視光線つまり光の領域がある。さらに周波数が高くなると、紫外線、Ｘ線、γ線というように変わっていく。

こうして並べてみると、周波数が高くなるほどなんとなく体には悪そうな感じがするが、これは電磁波の性質による。電磁波は周波数が高くなるほど高いエネルギーを持つからだ。周波数が低い電磁波はエネルギーも低いが、逆に障害物に対して有利という特長もある。

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