telnet編 01 『5分でできるtelnet』
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今回は「telnet」の設定方法をご紹介します。
telnetとはクライアントよりリモートでLinuxサーバーを操作できるようにするサービスです。サーバーのキーボードやマウスを直接操作しなくても、遠隔地のマシンから直接サーバーを操作しているのと同じ感覚で操作することができます。
実際、私の自宅ではLinuxサーバーにWindowsパソコンで接続して操作しています。サーバー自体はパソコン室から離れた物置部屋に置いています。(ちょっと大きくて邪魔なのもあって・・(^^;))
Linuxサーバーのキーボードやマウスを直接操作するということはほとんどありません。この「telnet」を使用すれば、サーバー自体はネットワークにさえ接続されていれば、どこに置いてもかまわないわけです。無線LANなんかでネットワークを組まれている方はもっと便利かもしれませんね。
では、早速、設定方法をご紹介します。「5分」でできる簡単な設定です。
★Linuxサーバーにログインし、「/etc/xinetd.d/telnet」ファイルを修正します。
まず、一般ユーザでログインし、下記コマンドを入力します。
-----------------------------
$ su ←suコマンドで「root」(スーパーユーザー)になります。
Password: ←パスワードを入力します(画面には何も表示されない)
# ←コマンドプロンプトが「#」になるとroot権限です。
# vi /etc/xinetd.d/telnet
↑「viエディッタ」でtelnetの設定を変更します。
▼/etc/xinetd.d/telnetの初期状態の設定内容▼
-----------------------------
# default: off
# description: Telnet server
# securlevel: 30
service telnet
{
disable = yes ←「disable = yes」を「disable = no」にします。
socket_type = stream
protocol = tcp
wait = no
user = root
server = /usr/sbin/in.telnetd
server_args = -h
}
-----------------------------
↓設定変更後「disable = no」にする
-----------------------------
# default: off
# description: Telnet server
# securlevel: 30
service telnet
{
disable = no
socket_type = stream
protocol = tcp
wait = no
user = root
server = /usr/sbin/in.telnetd
server_args = -h
}
-----------------------------
# /etc/rc.d/init.d/xinetd restart ←サービスを再起動します。
Stopping INET services: OK
Starting INET services: OK
#
-----------------------------
「Starting INET services」がOK表示されると正常に設定が終了しました。
これでtelnetでの接続ができます。ね、簡単でしょ!?(笑
Windowsでtelnet接続するには専用のソフトを使うか、DOSプロンプトで接続
します。
■DOS(コマンド)プロンプトの場合
1.スタートメニューからDOSプロンプトを起動します
(使用OSによってはアクセサリにあったりします)
2.「telnet (サーバーのIPアドレス)」と入力します。
(サーバーのIPアドレスにはインストールした時点で設定したアドレスを入力します。)
私の自宅サーバーの場合は「telnet 192.168.1.99」と入力します。
■専用のソフトの場合
DOSプロンプトを使うよりも、寺西 高氏が作成した「Tera Term」という優秀なソフトがありますので、そちらを使うのがオススメです。
https://hp.vector.co.jp/authors/VA002416/
使用方法については添付の資料を参考にしてくださいね。
■補足説明■
telnetファイル各設定項目の意味
-----------------------------
disable サービスの起動有無を指定
socket_type ソケットタイプの指定
protocol プロトコルの指定
wait サービスの動作指定
user サービスの実行ユーザを指定
server 起動するサービスを指定
server_args 起動するサービスに渡すパラメータを指定
-----------------------------
telnetはそのままだとセキュリティー上問題があります。ログインのユーザ名、パスワード、その他、入力したものが暗号化されずそのままネットワーク上にながれてしまうからです。これでは他のユーザがパスワードを盗むといったことが簡単にできてしまいセキュリティー上好ましくありません。
そこで、telnetに「ssh」というサービスを組み合わせることでセキュリティー性を高ることができます。
そこで次回は 『telnetのセキュリティー対策「ssh」』と題して、telnet暗号化、ssh設定方法をご紹介します。
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