誤り制御方式とVoIPに見るQoS

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誤り制御方式とVoIPに見るQoS

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LAN、WANを利用する際、伝送されるデータの品質などについては、普段、あまり気にすることはない。しかし、ネットワーク内では、単にデータが伝送されているだけでなく、常に一定の品質を保つためのさまざまな制御が行われている。今回は、その代表例である誤り制御方式について詳しく解明する。また、こうした通信の品質制御を体系化したQoSと、これによって実用的なサービスを実現したVoIPの仕組みをわかりやすく解説していく

誤り制御方式とVoIPに見るQoSとは

誤り制御方式とは
コンピュータ間でやり取りされるデータが、電気信号や光信号、時には電波などに変換され、ネットワーク内を伝送されていることについて、皆さんはすでにご理解いただいていることだろう。
ネットワークの存在により、コンピュータ間のデータ通信は、広範囲にしかも高速で行うことができるようになった。しかしながら、ケーブルを介したデータは、時として外部からの雑音や伝送時の波形の歪みなどを原因として、正しく伝達されない場合がある。また、電波の場合も、障害物や他の電波との混信などによって伝送状況が著しく悪くなる場合が考えられる。

そこで、データを受信する側においては、伝送データが正しいか否かを判断し、異常を検出するとともに、送信元に対してデータの再送を要求したり、可能であればこれを復旧するための制御が必要となる。そして、これに用いられるのが誤り制御(error control)方式だ。

今回はまず、ネットワークを介したデータ通信に必要不可欠な存在となっている誤り制御方式についてを学んでいくことにしよう。
ネットワークとは、単にデータを伝送するだけでなく、実は、伝送品質を向上させるための制御がなされていることを、誤り制御方式を例に説明していこう。

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