非接触型ICタグ
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非接触型ICタグ
BSE問題や鳥インフルエンザなど食に対する安全性から、商品情報として付加される生産地情報などを利用したトレーサビリティの仕組みが取りざたされている。そのコア技術として注目を集めているものが、今回特集する「ICタグ」と呼ばれるものだ。現在は、さまざまな業界で実証実験が行われている状況で、未知数の部分も多いICタグだが、その基本的な仕組みとともに、今後利用が見込まれる業界や現状抱えている課題などをしっかりと学んでいただければ幸いだ。ICタグの中でも、特に無線技術を利用した非接触型のICタグを中心に解説していきたい。
非接触型ICタグとは
今回は、新聞各紙をはじめ多くのマスメディアで紹介されている「ICタグ」の基礎知識を詳しく解説していきたい。まずは、ICタグ関連の用語を整理して、その歴史的な背景とともに、注目を集めている理由を紹介していこう。
ICタグを語る上で理解しておきたい用語
まずは言葉の整理をしておきたい。ICタグを語る上で必要な用語として、ICチップやICカード、RFIDなどといった言葉が飛び交うことが多い。これらを整理して紹介しよう。「ICチップ」とは、CPUを内蔵しているものもあるが、主にデータを格納するためのメモリと考えていただければ間違いない。このICチップと無線を拾うためのアンテナが一体化されているものが、ICタグとなる。
「ICカード」は、ICタグと同じ機構で動作するもので、JRが利用している定期券・プリペイドカード機能を持つ「SUICA」などがこれに該当する。ICタグとICカードは区別が付きにくくなっているものの、基本的には人間が生活の場で利用する、カード型のものがICカード、モノにつけてバーコードなどの代わりに利用が期待されているものがICタグとして理解していただきたい。最後に、「RFID(Radio Frequency Identification)」とは、ICタグを使った非接触の無線通信による識別技術のことを指すもので、特定のデバイスを指す言葉ではない。
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