フラッシュメモリー
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フラッシュメモリー
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2004年の市場規模は対前年比26％増の2100億ドルに到達する見通しの世界半導体市場。これらの市場を牽引するのは、まちがいなく携帯・デジカメに代表されるモバイル機器である。今回は、その最終製品であるモバイル機器の動向を見ながら、NAND型・NOR型のフラッシュメモリー市場とそのベンダーの動向を分析する。
フラッシュメモリーとは
IDC Japan株式会社
セミコンダクター リサーチマネージャー
井上 卓也 (Takuya Inoue)
セミコンダクターリサーチマネージャーとして、コンシューマーデバイスとメモリ?の市場予測および需給調査活動を中心に、国内半導体市場の全般的な調査と、米国IDCがグローバル展開する半導体調査プログラムに携わる。1987年から約16年にわたり、半導体デバイスの販売、半導体設計ツールおよびシステム設計ツール（Electronic Design Automationソフトウエア）の販売に携わった経験を持つ。
モバイル機器の拡大により世界半導体市場は過去3年で急速に回復
世界半導体市場は、2001年に経験した未曾有の大不況以降、急速に回復軌道に乗った。2004年の市場規模は対前年比26％増の2100億ドルに到達する見通しである。
2001年が1390億ドルまでに落ち込んだことを考えれば、年率15％という勢いで回復してきたことになる。この間、半導体市場全体の成長ペースを超える成長を遂げてきた製品群は、特定用途向けロジック、DRAM、フラッシュメモリー、DSP(Digital Signal Processor)、ディスプレイドライバー、FPGA(Field Programmable Gate Array)、イメージセンサーである。そして、これらの半導体製品群の成長を最も牽引してきた最終アプリケーションは間違いなくノートPC、携帯電話、デジタルスチルカメラ、MP3オーディオといったモバイル機器である。
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