バックアップテープ

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バックアップテープ

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SANなどのストレージネットワーク技術の発達で、バックアップもハードディスクが主流になりそうなイメージを持つが、実際の企業現場では、今もバックアップの主役はテープであり、その将来性には明るい材料が揃っている。例えば、テープ規格の最新ロードマップでは1巻あたりTBクラスのものが登場し、データ転送速度もハードディスクを上回る高い数値を達成している。

そこで今回は、テープのどんな特性が光ディスクやハードディスクよりも優れているのかを解説しながら、テープ規格とテープ装置の基本および最新情報を紹介していく。

 現在、企業が取り扱う重要なIT情報のバックアップ先として使われているメディアには、ハードディスク、光ディスク、磁気テープなどがあるが、バックアップメディアの主流は依然として磁気テープである。

【磁気テープ】

50年以上の歴史をもつ磁気テープ(以下、単にテープと呼ぶ)は、1990年代から2004年までの間に1カートリッジあたりのネイティブ容量が1GBから400GBにまで増加し、2006年には800GB?1TBの製品も実用化される予定だ。テープの最新ロードマップについては後述するが、テープメディアメーカー各社が取り組んでいるのはナノメータークラスの技術である。

テープ上の磁性層は薄くするほど深層の磁界の影響を受けないために、記録する信号特性がよくなる性質を持っている。従って、今後も大容量化がさらに進むと見られている。

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