変復調のメカニズム

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変復調のメカニズム

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前回学んだアナログ・デジタル伝送路。コンピュータは、"0"もしくは"1"で表現されるデジタル信号が基本だが、電話回線のようにアナログ信号でしか通信できない回線も未だに存在する。そこで第4回では、モデムを介した変調と復調の仕組みを取り上げ、その変復調の方式について解説する。あわせて、家庭にも急速に普及しつつある「無線LAN」の変復調について紹介し、その規格から具体的なサービスまで詳しく紹介。有線・無線両面からアナログ・デジタル信号の変復調について学んでいこう。

変復調のメカニズムとは

前回は、伝送路についての説明としてアナログとデジタルについてふれた。
これを踏まえ、今回はまずアナログ信号とデジタル信号の双方向変換技術について説明することにしよう。

変調と復調を実現するモデム
現在私たちが利用するPCをはじめとしたコンピュータは、処理する情報のすべてを、"0"もしくは"1"で構成されるデジタル信号として認識し、計算を行っている。このため、コンピュータ間におけるデータのやり取りは、デジタル信号でそのまま行うと都合が良い。

ところが伝送路には、電話回線網における電話と局間を結ぶアクセス網部分のように、音声などのアナログ信号しかやり取りできないものも存在する。このため、コンピュータによって出力されたデジタル信号をアナログ信号へ変換して送信したり、受信したアナログ信号をデジタル信号へ変換してコンピュータに渡したりするメカニズムが、どうしても必要となる。これらを実際に行っている機器がモデムであることは、前回説明した。

なお、デジタル信号をアナログ信号へと変換することを変調(modulation)という。また、受信信号から元の情報を復元する動作を復調(demodulation)という。
ちなみにモデムとは、変調機(modulator)と復調機(demofulator)の双方の機能を持つ機器であることから、その合成語としてMODEMと呼ばれている

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