二次世代へ突入するEAI
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二次世代へ突入するEAI
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企業内に個別に導入されてきたアプリケーション統合を実現するEAI(Enterprise Application Integration)は、BPM(Business Process Management)機能の実装やサービス指向アーキテクチャ(SOA)対応など、進化が著しく非常にキャッチアップが困難な技術の1つである。本稿では、EAIテクノロジーの変遷を振り返りながら、現状と今後を展望する。
二次世代へ突入するEAIとは
企業内の各部門に個別に導入されてきたアプリケーション統合を実現するEAIは、ビジネス環境の変化や技術進化と共に、その実現手段も刻々と変化している。
【メッセージ連携ベースのEAI】
従来から、最も多く使われてきたのは、IBMのWebSphere MQに代表されるMOM(Message Oriented Middleware:メッセージ指向ミドルウエア)を利用し、関連する2つのアプリケーションを1:1の関係で接続する形態である。これは、EAIの最もベーシックな形態であり、少数(2?3)のアプリケーションを連携させるのであれば、それほど問題にはならない。しかし、一定数以上のアプリケーションを連携する場合、接続数が急増し、システムの変更や保守に莫大な労力とコストが必要になる点には注意が必要である。
【ハブ&スポーク型のEAI】
連携対象となるアプリケーション数の増加に対応するため登場したのが、現在主流のEAIツールである、ハブ&スポーク型のインテグレーション・ブローカである。構造としては、アプリケーション間に論理的なハブまたはメッセージ・バスを用意し、各アプリケーションとの接続は専用のアダプタを用意する。MOMの機能に加え、メッセージ変換やインテリジェントルーティングなどの機能を併せ持つ。
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