IP-VPN
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IP-VPN
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通信料金の大幅値下げ、帯域の拡大・・・などなど、通信インフラの急変ぶりを背景にここ2年でWANの変更・導入を行った企業は全体の7割にのぼる(03年6月キーマンズネット調べ)。 中でもここ数年で急速に普及したのは新型WANの代表「IP-VPN」。しかし、激変するWANサービスという舞台の上で、広域イーサネットやインターネットVPNもその存在感を増しており、それぞれの特徴が見えにくくなってきたようだ。そこで、現在もっとも多くの実績を持ち、依然として「主役」であり続けるIP-VPNの魅力を再点検してみよう。
IP-VPNとは
ここ数年でWANの主役は様変わりした。古くから企業ネットワークで用いられてきた専用線や、97年ごろから登場したフレームリレー/セルリレーサービスに代わり、IP-VPN、広域イーサネット、インターネットVPNといった新型WANの導入が一気に進んだ。中でも「IP-VPN」の普及は目覚しく、キーマンズネットの会員アンケート調査でも導入率トップに躍り出た(円グラフ参照)。
従来のWANに比べ安価で高速という点が評価された結果だが、一番人気の「IP-VPN」の解説に入る前に、まずは新旧WANの違いを簡単に振り返ってみよう。
まずは、専用線。拠点間をポイントツーポイントでつなぎWANを実現するが、「距離と帯域」から算定される料金は、拠点数が多く広範囲なネットワークほど月額料金がかさみ、ランニングコストを大きく押し上げてしまう構造だ。
フレームリレー/セルリレーは、1対1型の専用線接続に対して網接続タイプのWANサービスだ。専用線同様、これまでのWANの中核を担う存在だったが、POI(Point of interface=相互接続点)までのアクセス回線と網使用料からコストが決定され、専用線と比較するとコストダウンが図れる一方、PVC(相手固定接続)と呼ばれるフレームリレー/セルリレー独特の設定がネットワークをフレキシブルに構築することを難しくし、また新型WANと比較するとコスト高であることは否めない。
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