OSI参照モデル概論とEDI
プロトコルとは何か
「プロトコル」という言葉を耳にされたことがあるだろうか。プロトコル(protocol)とは、会合し評議した事項を記録し、これに記名調印した議定書のことであり、あらかじめ協議のうえ決定された規約という意味を持つ。
温暖化防止のための国際会議(気候変動枠組条約締約国会議)で議論された国際協定、京都議定書を英語では"Kyoto protocol"ということをご存知の方も多いはずだ。
さて、ネットワークの世界においても、プロトコルという言葉は頻繁に用いられている。
コンピュータ用語としてのプロトコル(protocol)とは、コンピュータ同士がネットワークを介してデータ通信を行う際の通信規約を意味する。
なぜプロトコルが必要なのか
ネットワークには、メーカーや機種などが異なる多種多様のコンピュータが接続されているはずだ。また、動作するOSもコンピュータによって異なることだろう。ある人はWindowsを利用しているだろうし、またある人はMacOSを利用しているかもしれない。
接続されるコンピュータとその動作環境はまちまちであるのにもかかわらず、これらがネットワークに接続され、相互的なデータ通信を実現することは、考えてみれば不思議なことだといえる。一般の家電製品では、メーカーによってその仕様や操作性が大きく異なることは少なくないからだ。
しかしもし、どうやってネットワークに接続し、またどういう手順を踏まえてデータのやり取りを行うかという通信規約をあらかじめ決めておくとともに、ネットワークに接続するすべてのコンピュータがこれに則るならば、メーカーやOS環境に依存することなく、各々のデータ通信が可能となることは、容易にご理解いただけると思う。
そして、この規約こそがプロトコルであるわけだ。
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