仮想テープストレージ
現在、データ記録メディアとしてはテープのほか、磁気ディスクはもちろんDVDなど光磁気ディスクメディアもよく利用されている。しかし古くから活用されているテープメディアが他のメディアにすっかりとって替わる動きは、比較的小規模なデータを取り扱うシステムを除いてあまり見られない。それは現在でもデータの保存のためにテープが最も廉価で信頼のおけるメディアであるからだ。
テープのデータ保存媒体としての優秀性は主に次の2点にある。
● 記録容量あたりの単価が低い
● 取り外しや持ち運びが容易
容量あたり単価に関しては、年々低コスト化している磁気ディスクに比較しても約1/100程度であり、データ転送速度の面でも課題のある光磁気ディスクとはもとより比較にならない。また単にバックアップやトラブルのリカバリに関してなら磁気ディスクがスピード面で有利とはいえ、アーカイブデータを低コストで安全に保管できるのはテープの大きな長所である。なぜなら磁気ディスクのように電源を必要とせず、簡単に保管場所を移動でき、さらに自前の保管設備を用意しなくとも低コストで保管を請け負ってくれる業者もある。オペレーションミスやウイルスなどによるデータの破壊の心配もない。
テープの記録密度は年々向上し転送速度も改善している。これらのことを考えると、テープは活用され続けると思われる。
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仮想テープストレージ
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